気をつけて!悪質業者による遺品整理のトラブル事例を紹介

悪質業者故人を送り出したあとで行う遺品整理。
心静かに執り行いたいところですが、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。

トラブルを引き起こすのは、遺品整理を遺族に代わって手がける業者です。

大切な人を亡くして心が弱っているところにつけ込んで悪質な行為に及び、遺族の心を傷つけたり、何らかの実害をもたらしたりする場合があります。

もちろんほとんどの業者は誠意をもって仕事に取り組んでくれる優良業者ですが、一握りの悪質業者に引っかかってしまうと大変です。

静かに故人の思い出にひたりたい、そんな時期に心を乱されることになります。

ここでは、実際に見られた悪質業者による遺品整理のトラブル事例を挙げ、トラブルに巻き込まれないためにどうすればいいのか、対応策についてまとめています。遺品整理を行う際には、ぜひ一度チェックしてみてください。

よくあるトラブル事例

悪質業者が引き起こすトラブルは、詐欺まがいの金銭トラブルや犯罪、“うっかりミス”では許されない重大な仕事上のミスなど、さまざまです。
ここでは、実際に見られる事例を紹介します。

【CASE①】見積もり額と請求額が違う!

業者に遺品整理を依頼する際は、

【業者による見積もり】⇒【見積内容を検討】⇒【(納得したうえで)依頼】

以上のような流れで行われることになります。

業者に電話をかける中年女性まずは「整理したい遺品の数」「部屋の広さ」などのデータをもとに電話などで軽い見積もりを行い、金額が予算に合うようだったら実際に家を見てもらって、本格的な見積もりを行ってもらいます

見積書を見て、それで進めてもらっていいようであれば依頼する、というのが基本的な流れです。作業後には、あらためて請求書をもらってお支払いをすることになります

ここで、「見積書と請求書の金額が違う」というトラブルに見舞われることがあります。具体的には、「見積もりの何倍もの額を請求されてしまう」というトラブルです。

たとえば、見積書では「10万円」だったのに、請求書には「30万円」と記載されている、といった感じです。

業者の言い分業者の言い分としては、
「実際にやってみたら作業が大変だった」
「最初に予定していた作業とは別の作業も必要になった(詳しい作業内容は教えてくれません)」
といったところ。

確かに多少、料金が変わってしまうこともあるでしょうが、何倍も変わるようなことは常識的に考えてあり得ません。

【CASE②】不要な作業の勧誘をしつこくされた!

勧誘作業内容は特にケチをつけるようなところもなく満足できたものの、作業後の業者の言動で嫌な思いをした……そんなタイプのトラブルです。

特に多いのは、故人が家の中で亡くなった場合に「部屋のリフォームが必要です」という勧誘です

「壁紙を張り替えたりしてきれいにしないとダメです」などと迫ってきます。こちらが断っているのに、執拗に。

綺麗になった部屋確かに、故人がアパートの一室で孤独死を遂げ、日数が過ぎてから発見された……という場合には、部屋のリフォームが必要です。

壁も床も張り替えることになるでしょうし、しみこんだ臭いを取るための作業も行う必要があるでしょう。

しかし、故人が家族に見守られて亡くなった場合、汚れや臭いなどが部屋に影響を与えることはありません

【CASE③】「不法投棄」の連絡がウチに来た!

不法投棄整理の結果、廃棄することになった物をトラックに積んで、業者が去った。料金を振り込んで、すべて終了した……その1週間後、警察から「不法投棄」の疑いで連絡が来る、というトラブルが少なくありません。

山中などに捨てられたゴミが発見され、その中に故人の名が記されたものが残っていたために警察があとをたどって遺族であるあなたのもとに連絡をよこした……というのが大体の流れ。

もちろん、罪に問うべきは悪質業者ですが、「業者が運んだ」という証拠がなければ、あなた自身が不法投棄を行ったのではないかと疑われることもあります

【CASE④】作業が雑!残したい物まで処分された!

・遺品整理を専門とする業者ではない

・便利屋/不用品回収業を兼任している

そんな業者によく見られるトラブルです。

遺品を運ぶ業者“思い出の詰まった故人の品”を扱うことに慣れておらず、単なるゴミであるかのように扱う業者がいます。

たとえ、廃棄すると決めた物であったとしても、遺族からすれば良い気持ちがするものではありません。

また、これも慣れていないゆえなのか、遺族が「これは残しておいてください」と指定していた物も廃棄物と一緒にまとめてしまう、そんな業者もいるようです

トラブルを防ぐために

以上、遺族の心をさらに傷つけるようなトラブルを巻き起こす業者の事例を紹介しました。ここでは、そのようなトラブルを防ぐためにできることをまとめてみました。

作業・費用の確認は徹底的に!

遺品整理業者【CASE①】【CASE②】のようなトラブルを防ぐために行うべきなのが、こちら。

見積もりを出してもらう段階で、必要な作業やそれにかかる費用をきちんと細かく出してもらいましょう。

「あんまりしつこく確認したら嫌がられるのではないか」

と思う方もいらっしゃるでしょうが、むしろ優良業者であれば、その過程にもきちんと付き合ってくれます。遠慮なくきちんと話し合うことが大切です。

名刺をきちんと取っておくこと

名刺を取っておく【CASE③】のようなトラブルを防ぐために、絶対にやっておくべきなのがこちらです。

名刺のほかにも、領収書など、「業者の存在を証明するもの」を、取っておきましょう。

のちのち警察などに事情を聞かれることがあっても、それらを提出することで疑いは晴らすことができます。

また、ネットで業者を探すときには「一般廃棄物収集運搬業」の営業許可を持っているところであるかどうか、事前に確かめることも必要です。その営業許可を持っている業者であれば、不法投棄などしなくてもきちんと不用品を処分するスキルがあります。

経験豊富な業者を探すこと

経験豊富な業者【CASE④】のようなトラブルを防ぐには、できるだけ遺品整理専門の業者を探すこと、また便利屋/不用品回収業と兼業している業者の中でも、特に経験豊富な業者を探すことが大切です

また、「残したい物まで捨てられた」ということがないように、あらかじめ遺族のほうで簡単な整理を行い、分けてしまっておくことも必要です。

まとめ

いかがでしょうか。
遺品整理のトラブルを防ぐためには、「優良業者に依頼すること」が大切です。

・複数の業者に見積もりをとって比較する(相見積もり)

・ネットの口コミをチェックする

といった方法も使って、しっかり選びましょう。

ちなみに、万が一悪質業者に引っかかってしまった場合には、

・国民生活センターに相談する

・弁護士に相談する

といった方法で対処することができます。ぜひ参考にしてみてください。